03THE INTERNATIONAL EXHIBITIONS

実現できる!
「見本市立国りっこく日本」

世界から大きく遅れている日本
しかし実現できる!
「見本市立国(りっこく) 日本」

すでに50年ほど前から、欧米の国々は見本市を「経済活性化と発展のための切り札」、「巨大な経済効果をもたらす強力な手段」と重要視し、見本市会場の建設と見本市の開催に力を注いできました。
さらに、この流れは20年ほど前から中国、韓国、シンガポールなどのアジア各国に、10年ほど前からは経済後進国であったロシア、インド、ブラジルにもおよび、どこの国もまずは巨大な会場を建設しました。
一方、日本は世界から大きく遅れました。その理由は・・・
国際見本市には「自由競争が各業界を活性化し、発展させる」という考え方が基盤にありますが、日本では「競争を避け、保護されることを好む」という傾向が強く、見本市は「年一回の同業者のお付き合い、お祭り」と位置づけられていたからです。
そのため、見本市の重要性が認識されず、その結果、見本市会場の建設が遅れ、さらに「会場の規模が極めて小さいこと」が日本の遅れを決定的にしました。
表1を見れば、日本の遅れが一目瞭然です。まず最初に、日本最大の見本市会場である、東京ビッグサイトは規模において、世界で81位です。
次に、表2にあるように、日本の会場総面積43万平米に比べて、欧米の国々ははるかに巨大です。次に、中国は日本の約20倍の843万平米、長年、統制経済下にあったロシアでさえ、日本の約1.8倍の77万平米に達しています。

表1 見本市会場の面積世界ランキング

日本最大の会場
(東京ビックサイト)
でも世界81位

表は左へスライドできます

RX Japan 株式会社

表2 各国の見本市会場総面積の比較 

経済規模と比較し、
極端に小さい日本!

表は左へスライドできます

RX Japan 株式会社

各国が会場の規模を競って大きくしている理由は次の通りです。

  1. 会場の面積が大きければ、数多くの見本市を開催し、その規模も大きくできるからです。また、より多くの製品が出展され、見本市の価値が高まるからです。さらに、見本市の規模が大きくなれば、それに比例して経済効果も大きくなるからです。
  2. また、各産業において、世界各国は「自国をビジネスの中心地にするために、自国の見本市を他国よりも大きくすることが重要」と真剣に考え、会場の拡大を進めているからです。
    残念ながら、我が日本はこの認識が薄かったため、会場の拡大が進まず、会場面積が圧倒的に不足するようになり、欧米や中国との見本市競争に完全に負けるようになりました。
  3. 世界中の会場は、「新しい見本市を誰でも、いつでも立ち上げられるよう、常に余分な展示スペースを確保」しており、そのために会場規模の拡大を続けています。逆に、日本は「稼働率を高め、空きスペースを出さないこと」を過剰に重視したため、規模拡大において世界から大きく遅れました。

資源のない日本が、経済大国であるためには、世界中から人・モノ・情報が集まる「見本市立国」になることが不可欠です。そのためには、日本の会場総面積を現在の4倍の170万平米に拡大し、見本市の数も規模も早急に4倍に増やさねばなりません。
今からでも遅くはない。いや、遅れているからこそ、発展の余地はもっと大きい。

必ず実現できる!
「見本市立国 日本」。